「テグさんが涙を流した後……」
遠藤航、リオ五輪からの再スタートとシンプルな答え
開幕間近。遠藤航が語る、対戦国の特徴と、日本代表のストロングポイント
■出てきた答えは「シンプル」
そのまま、一週間くらいは落ち込みました。オリンピックという舞台に対して、無限の夢を抱くことができた過去から、現実に出た結果。それは想像とは違ったもので、切り替えることが難しいものでした。救いだったのは、チームに帰ってから(柏木)陽介くんやウガ(宇賀神)くんが、「メダルおめでとう!」とか「あれ、帰ってくるの早くない?」と声を掛けてくれたことでした。実際、陽介くんはすべての試合をチェックしてくれていて、いろいろな話をしてくれました。
チームメイトに救われながら、あのときの気持ちがなんだったか考えてみると、焦り、だったということに思い至ります。自分が目指す選手像と、いまの自分との圧倒的な差。もっと早く成長しなければ、理想にはたどり着けないという思い。
それが、僕の心の中を支配していた。一カ月以上が経ち、いまはその整理がはっきりとできるようになりました。
そして、より強く思ったのです。
レッズでリーグ優勝をして、自分をもっと高いところにもっていきたい。チームに貢献したい。
究極にシンプルな答えですが、いまできることというのは、レッズのためにやることである、と再確認しました。
チームに帰ってくると、試合に出られない日々が続いていますが、それでもやることははっきりしています。チームのために何をすべきか。そして、そこで自分はどういうトレーニングをすべきか。
ぜひ、ファンのみなさんにはこれからの僕を見ていてほしいと思います。
今回はちょっと情緒的な話になってしまいましたが、次回、帰国してから数週間で考えたこと、感銘を受けた先輩の姿について書いてみたいと思います。では!
※数十分のあいだ、誤ったイトルが配信されておりました。関係者のみなさん、読者のみなさんにお詫び申し上げます。(BEST T!MES編集部)